多くの企業が今、深刻なシステム老朽化リスクに直面しています。いわゆる「2025年の崖」と言われた課題は、いま現実の問題として顕在化しています。放置すれば年間数十億円規模の経済的損失を招くといわれています。なぜ、これほどまでにDX阻害要因として古いシステムが問題視されるのでしょうか。ホストコンピューター廃止の裏には、IT予算の約8割が維持・保守に奪われるレガシーシステム維持費高騰という重い現実があります。
さらに深刻なのが、IT人材不足への有効な対策が進んでいない点です。長年システムを支えてきた熟練技術者の退職により、COBOLエンジニア不足は限界に達しており、保守限界を迎える企業が後を絶ちません。仕様書が散逸し、特定の担当者しか中身が分からない状態(システムの属人化・ブラックボックス化)の解消なしには、次のビジネス戦略を描くことは不可能です。
レガシーシステムを抱えたままでは、最新のAI技術やクラウドの恩恵を受けることはできません。しかし、巨大な基幹システムリプレイスを前に、全面的なシステム刷新失敗(ビッグバン移行による業務停止など)を恐れ、身動きが取れなくなっている企業も多いのではないでしょうか。